SPSの活動終了のお知らせ

名古屋大学を中心として2009年より続けて参りましたSPSとしての科学者と科学哲学者の交流活動は2014年3月をもって終了しました。現在はそれぞれが個別に新しい活動を開始しています。その成果はおってお知らせしたいと思います。

SPS のページへようこそ

Science of Philosophy of Science というのは、科学の哲学を科学にしてしまおうという意味で、ここはそうした志を持つ哲学者や科学者の集まりが作っているホームページです。

私たちは何者か

私たちの中核は、名古屋大学の科学哲学が専門の戸田山和久さんの研究室の周辺にたむろしている科学者と哲学者です。具体的に誰がいるのか知りたい方は、上のメニューバーの Activities/Members からご覧ください。私たちの活動に興味がある、議論してみたい、質問してみたいという方は、office[[at]]sxpxs.org ([[at]]はアットマーク@のこと) にメールをください。

私たちの考え方 Science of Philosophy of Science

宇宙が人間を生み出したのですが、その人間が宇宙を語っています。つまり、宇宙の中に宇宙の像が描かれているという不思議な入れ子構造をしています。これはいったいどういうことでしょうか?私たちは、科学の哲学を科学にしてしまおうと考えています。科学の対象は自然ですが、その自然の中には人間の営みも含まれ、人間の営みである科学も哲学も含まれていると考えています。このような科学の営みを科学することによって、宇宙の中に宇宙の像が描かれるという不思議を解明したいというのが遠大な目標です。

科学の歴史は、宇宙と地球の歴史の中に埋め込まれています。宇宙が 137 億年前にできて、地球が 45 億年前にできて、地球の上に生物が生まれ、どういうわけか神経系がやたらと発達した生物であるヒトが生まれ、そのヒトの集団が科学を始めて宇宙を語りだすようになりました。そういうことを考えていくと、どうして神経系が発達してくると科学や哲学をやりだすようになるのかとか、なぜヒトの群れが集団として科学をするようになるのかとかいったような研究課題が浮上してきます。

宇宙はともかくとして、科学だけを観察してみても、実験して観察して理論化するというだけの単純な営みではないということがわかります。たとえば、最近の計算機の発達により、自然を見ないで計算ばかりしている科学者が出てきました。これは自然科学者なのでしょうか?あるいは、野山を歩いて自然の観察をしている人にとって理論とはなんなのでしょうか?解明しないといけないことはたくさんあります。

あるいはまた、東日本大震災は、自然科学と社会の関係について深く考えなければならないと感じさせました。科学や哲学や倫理は社会設計の基本になるでしょう。

こういった雑多なことをかんがえてゆこうとしています。