Sugawara, Yuki
  菅原 裕輝

個人情報

1987年生まれ 京都大学文学研究科

経歴と関心の対象

箸の持ち方よりも先にドライバーの握り方を会得した幼少期,電気工事の現場が身近にあった少年期,「ダサい電気工事師なんかじゃなくカッコよい(そしてモテる)建築家になる!」と意気込んだ反抗期を経て,地元の高専(工業高等専門学校)に入学.技術者になるはずが,文学研究者でもある国語の先生にそそのかされて小説家になる決意をし,異端な本を好んで読むようになるという中二病を発症.その過程で,「あらゆる考えの基礎には哲学者の思想があるのではないか」と思うようになり,過去の偉大な哲学者がカッコよくみえるという症状にまで悪化.気がついたら(現代の偉大な哲学者である)戸田山先生のところにおりました.戸田山先生からは,哲学論文の読み方,哲学論文の書き方,そして哲学者としてあるべき姿を厳しく叩き込まれ,自分でも科学哲学(とくに,神経科学の哲学)の研究をするようになりました.名古屋での研究生活には満足していたものの,よりよい環境を求めて(これまた現代の偉大な哲学者である)伊勢田先生の門を叩き,弟子にして頂き,京都の山奥に引っ越したのがこの春の出来事です.

名古屋では,戸田山先生だけでなくSPS関係者の方々にも大変お世話になりました.いま想えば,「新しい科学哲学をつくる会」として週に一回のゼミが開かれていた時代もありましたね.とてもよい時代でした.あの時代がわたしたちの第一章だとしますと,科研費をとって「SPS」と名前を改めた今が第二章ということになるかと思います.某音楽グループの例にしたがって,第二章になってやたらメンバーが増える,といったことは今のところ起こっていませんが,新しいムーブメントをつくる(?),といったことは起こりうると思っております.先人がつくった波にしっかりのりつつ,新しい波をおこしていきましょう(2012年4月6日).

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