IWATSUKI, Taku
  岩月 拓


個人情報

1982年 愛知県出身 ピッツバーグ大学科学史科学哲学科博士課程

経歴と関心の対象

 学部入学当初は物理学か情報科学を専攻しようと思っていたが、途中で社会学に興味を持ち(理由は忘れた)、社会調査法の授業を受けている時に調査法の根拠に疑問を持った。この主題に関して突っ込んで研究したいと思い、方法論の研究には科学哲学が有効だと考え、名古屋大学の大学院に入学した。博士前期課程の途中から海外で科学哲学を学びたいと思うようになり、後期課程進学後休学してピッツバーグ大学の大学院博士課程に入学、現在に至る。
 社会に関する知識はどういう方法を使えば得られるのか、そうして得られた知識はどんな内容を持つのか、というのが大雑把な関心。より具体的には、社会調査方法論、特にサーベイ調査などの量的調査法の方法論的基礎に関心がある。関連して、因果推論、実験の哲学、確証理論、統計学の哲学といった一般科学哲学における方法論的トピック、心理学の哲学、社会科学の哲学にも関心がある。社会調査でよく用いられる測定法(質問紙法)は心理測定法に基づいている側面があるため、修士論文では心理測定の方法論、特に心理尺度の妥当性確認の理論を研究した。
 「自然主義」の意味にもよるが、おそらく私はこの会で言われているような意味での自然主義者ではないし、現在の主流の科学哲学が新しい科学哲学を作らなければならないほどダメだとも思っていないので(問題が全然ないと思っているわけではない)、「「徹底的に自然化した科学哲学」をつくる」という最終目標は共有していないが、科学者の方々との交流から得られるものは多いと考えつくる会に参加している。現在は遠隔地に住んでいることとコースワークの忙しさのためあまり参加できていないが、そのうちもうちょっと活発に交流が持てるようになるとよいですね。

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