研究歴(1999.4〜2000.8)

    1999年4月: 名古屋大学理学部・基本粒子研究室(F研)配属
    1999年4月〜8月(学部4年生前期)
    ・光学顕微鏡によるα崩壊の肉眼観察
     α崩壊の観察をとおして光学顕微鏡への接し方や原子核乾板に記録されている現象を”観る”ことを学んだ。
    これらを通じて、サブミクロンの分解能をもつ原子核乾板の特性理解に努めた。原子核乾板に記録された飛跡から
    原子核反応の描像を作り出すこと、また、さまざまな反応の素過程が原子核乾板にどう記録されるかというイメージ作りと
    その確認の重要性を学んだ。そして、もうひとつは研究に対する姿勢を学んだことである。

    1999年9月〜2000年8月(学部4年生後期〜修士課程1年前期)
    ・CHORUS実験(短基線ニュートリノ振動実験:CERN-WA95)で使用した厚型原子核乾板の肉眼観察
     ニュートリノ反応をはじめ、荷電粒子の2次衝突とその崩壊現象、π‐中間子の原子核吸収反応(σ-star)、γ線の
    電子陽電子対生成(γ→e++e-)といった、素粒子と物質の相互作用を観察し、スケッチした。このときの観察事象数は
    1500例を超えた。α崩壊の肉眼観察では1枚の原子核乾板のみであった。CHORUS実験では厚型原子核乾板を
    積層した検出器を使用したため、このときにはじめて複数枚の原子核乾板をまたぐ飛跡追跡法を学んだ。